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2015/10/11(日) 16:46 No.24 編集 削除

登場人物-1

@チコ*
高野 里沙♦risa-takano(♀)
松井 悠太♦yuta-matsui(♂)
2015/10/11(日) 16:52 No.1 編集 削除

無題

@チコ*
♦悠太♦

親が憎い。
何でこんな顔で産んだんだろう。

僕だって、ほっと一息つきたいんだ。
女子ってそういうところには疎い。

気づけし。ばーろう。
2015/10/11(日) 16:54 No.2 編集 削除

無題

@チコ*
♦里沙♦

今日も悠太はカッコいい。
私は自分の席でただ見つめるだけ。
男子版・高嶺の花って感じ。


悠太____松井悠太はカッコいい。
非公認ファンクラブがある、といえばどれくらいかも想像できるだろうか。
一度親が悠太に内緒で、某アイドル養成所に顔写真を送ったら、一発OKだった......なんて噂だ。
結局悠太がそのOKを嫌がって、芸能界入りはならなかったそうだけど。

ともかく、悠太はカッコいい。
それで私は何が言いたいかっていうと____私は悠太の顔が好きだってこと。
2015/10/11(日) 17:01 No.3 編集 削除

無題

@チコ*
♦里沙♦


こんな事周りに言ったら、特に女子には言っちゃいけない事......。
実は悠太、私の幼馴染だったりする。


幼稚園の年長さんの時とかは、私と悠太は二人で一緒に遊んだ仲だった。
そのときからカッコよかったし、好きだった。
だから心の中では「悠太」って呼んでる。外では「松井君」って言わないと、ファンクラブに目をつけられちゃう。

だけど彼、小3でアメリカに引っ越しちゃった。
帰ってきたのは小6の春。
さらにカッコよくなっちゃって。


私のことなんて、絶対覚えてないはず。
2015/10/12(月) 14:54 No.4 編集 削除

無題

@チコ*
♦悠太♦

別に調子に乗ってるわけじゃない。勝手に騒ぐから逆にめんどくせえ。
今日だって、ほら、____



「あのっ、私、ずっと前から悠太君が気になってて......」
「......ごめん。俺、好きな人いるんだ。気持ちは有難う」


____おかげで間の開け方とか、女子が僕をウザがらない告白の返事とか、いらない技術ばっか知った感じがする。

小3だった頃のダチはさすがに覚えてるけど、女子は点でダメ。告られるときに

「私たち、小2の時よくしゃべってたよね?」

とか言われても反応できねえよ。実際めっちゃ言われるし。僕って何かやらかしたっけ? って考えちまう。

そんな中唯一覚えてる女子は......















「_______________......ゆうか」


僕の初恋。
2015/10/17(土) 16:36 No.5 編集 削除

無題

@チコ*
♦悠太♦


あれは確か......小3だったかな?
そのころから「自分はこういう顔なんだな」って自覚し始めたんだった。「ああもう仕方ないんだ、顔も一つの個性だし」。ませガキだったなと思う。

そして周りが騒ぐ中、一人読書に夢中だった彼女、______それがゆうか。苗字は覚えていない。


窓際の日向で光を浴びて読書をするゆうかは、小3からしてみればすごく大人びて見えた。それに比べて僕はなんてちっぽけなんだろうって思った。
どれだけいいところを見せても振り向いてくれない、そこが良かったんだと思う。
結局進展なしで、僕はアメリカ行き。



それがませてた僕の初恋。



2015/10/17(土) 16:54 No.6 編集 削除

無題

@チコ*
♦里沙♦

「ゆーうーかっ、また雑誌?」

昼休みとか、暇な時はたいていゆうか......三行ゆうかのところへ遊びに行く。
そしてそういう時、ゆうかはたいてい雑誌を読んでる。

「まあね、今日はジャニーズ」

ゆうかはちらりと表紙を私のほうへ向け、また机にパタンと置いた。
ゆうかはなんというか____ちょっと変わってる子。雑誌だって普通は学校に持ってきちゃいけないはずなのに。
そのへん、皆とずれてる。
まあ私もそこが好きで、ゆうかに絡むんだけど。

「里沙は誰が好み?」

ゆうかが新人アイドルばっかりが写ったのグラビアを出して、私に問いかける。

「うーん......こんな感じの人とか?」

私が適当に選んだ子「七夕 聖都」は、なんだか悠太に似てた。
2015/10/31(土) 16:05 No.7 編集 削除

登場人物-2

@チコ*
三行 ゆうか♦yuka-mikudari
七夕 聖都♦seito-tanabata
2015/10/31(土) 16:08 No.8 編集 削除

無題

@チコ*
♦ゆうか♦


_________当たる。

そう思って横によけた次の瞬間、さっきまで私がいたところにボールがきてバウンド、そのまま外野に転がっていった。

「ちぇ、」

外野の女子は小さく舌打ちをして、ボールを追いかけて行く。
遠くを見ると、すでに外野に出ている里沙がニヤっとしてた。


ざんねんでした、なんてね。


2015/11/15(日) 15:06 No.9 編集 削除

無題

@チコ*
♦ゆうか♦


「さっすがゆうか!」

着替えが終わって更衣室から教室へ戻る。さっきのドッヂで、里沙がしきりに私を褒めるのがうっとうしく感じてきて、

「ありがと」

私は教室まで続く階段を一つ飛ばしでかけた。
置いてけぼりの里沙の顔を脳内から抹殺して、私は走っていった。





あーもう、また未来が変わっちゃった。
2015/11/15(日) 15:16 No.10 編集 削除

無題

@チコ*
♦里沙♦

…ゆうかの機嫌があんまよくないっぽい。
慣れてるっちゃ慣れてるんだけど。

私は階段を一人で上っていく。

私がゆうかにどう思われてるとか知ったこっちゃないけど、
ゆうかが私を避けたら自分がボッチになることぐらいはきっとわかってる。
なんて言うと言い訳だ。
私だってボッチは嫌。
だから私はまたゆうかのところに行く。

ゆうかのことは、好き。
あくまでもまあ、女子的に。
2016/08/10(水) 15:17 No.11 編集 削除
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