検索フォーム
編集フォーム
スポンサードリンク
市川 莢花、13歳。
日本のとある都道府県に住む、平凡な中学生です。
彼氏いない歴は年齢と同じ。
片想いはすぐに飽き、只今好きな人はいません。
中学校に入ってから、成績ガタ落ちです。
帰宅部で、特に毎日に楽しみもなく、つまらない日々を過ごしています。
そんな私に、神様が能力を授けてくださいました。
それは…
「スマホの中の世界に入り込む能力」
私がスマホの中にいる間は、現実世界の時間は止まります。
親にも、先生にも見つかることはありません。
そして、神様はもう一つ、私に能力を授けてくださいました。
その能力に私はとても驚きました。
「ねこになる能力」
ねこになるなんて、夢にも思ってもいませんでした。
まさか、ねこあつめの世界に入れる上に、ねこになれるなんて…。
そんな私の壮大な物語。
第壱話 神様に能力を授けていただきました
/マリにゃん♪@あかさびさん納税神様に、1つ目の能力を伝えられたのは、2月22日、誕生日の夜のことでした。
「さや、そろそろ寝たら?誕生日くらい怒られたくないでしょ?」
「…はぁーい、そろそろ寝るね」
私は自分の部屋で、Twitterにアップされているねこあつめのイラストを見ていました。
2月22日、猫の日なのでいつもよりたくさんの画像が流れてきます。
ふわふわとしたタッチのねこたちの絵は、何度見ても心が和みます。
(やっぱ、寝ようかな)
Twitterを閉じ、スマホの電源を切りました。
ふぁー、と欠伸をひとつして、部屋の電気を消しました。
一日の締めくくりにねこのイラストが見れるなんて幸せだなと思ったので、
そのまま眠りにつきました。
「…や」
どこからか声が聞こえます。
「…かや」
優しい、おじいちゃんのような声です。
「さやかや」
そう言って私の前に現れたのは、仙人…ではなく神様でした。
全身白い服でした。何故か下駄を左右逆に履いていました。
「君に能力を授けたいと思うのじゃ」
(…能力?)
質問しようと声を出す間もなく、神様は言葉を続けた。
「まず、すまあとふぉんの中の世界に入り込む能力じゃ」
スマートフォン、ではなく、すまあとふぉん、という優しいイントネーションでした。
「スマートフォンの中の世界に入り込む能力…ですか?」
「そうじゃ。すまあとふぉんの中に入っている間は現実世界の時間は止まるのじゃよ。
それから、もう一つだけ、能力を授けよう」
私は混乱していました。まったく意味が分からないのです。
「あの…すごく、混乱してるんですが」
「いずれわかるさ。もう一つはねこになる能力じゃ」
(…はい?)
「ね、ねこ…ですか」
「ねこじゃ」
「ほんとに、ねこなんですか」
「ねこじゃ。何度言えば分かるのじゃ」
「は、はあ」
「君はねこあつめが好きであろう。君にぴったりな能力じゃろう」
(は、はい?)
「え、えっとつまり私に親の目の前でねこになれというのですか」
「はっはっは。面白いな。でも流れからしてわかるじゃろう。
ねこあつめの中の世界で、ねこになるのじゃ」
(私が、ねこに?)
「というか、なんで急にそんな能力を授けてくださるのですか」
「今日は君の誕生日であろう。しかも、ねこの日じゃ」
「は、はあ」
「ではここで失礼するぞ」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!神様!」
普通に神様と呼んでいるのも違和感がありますが、
夢の中では何とも気になりませんでした。
いきなり現れておいて「ではここで失礼するぞ」というのも気になりませんでした。
それよりも、授けてくださった2つの能力のほうが気になります。
起きることもなく、私はそのままぐっすりと眠っていました。
第弐話 気がつけば1時間ほど寝坊していました
/マリにゃん♪@あかさびさん納税私は3時に目覚ましをかけて寝ました。
目覚ましが鳴りました。止めました。
眠かったので「あと5分…」と二度寝してしまいました。
そしたら4時7分でした。
「…あ、もうこんな時間!寝坊だ」
私は宿題がまだ終わっていなかったので死に物狂いでやりました。
そしたら予定より早く終わってしまいました。5時36分に終わりました。
「何するかな…あ」
昨夜の夢を思い出して、スマホを起動しねこあつめの画面を開きました。
寝ている間に、くりーむさんとぷりんすさんが来ていました。
とりあえずにぼしを回収しました。
昨夜の夢について考えるのは帰ってからにしようと思い、
高級カリカリを設置してスマホの電源を切りました。
第参話 流行はBy the wayだそうです
/マリにゃん♪@あかさびさん納税「ただいま~っ」
7キロは超えているであろう大量の教科書を持って帰ったので
ばたん、と玄関にリュックを放り投げました。
「はぁ~疲れた」
置き勉させてくれない学校は生徒の肩を思いやってないよねと友達と話しながら帰りました。
一番重かったのは2学期の終業式の日で15キロくらいあったと思います。
「お姉ちゃんおかえり~!あっ、By the way,算数のプリント手伝って~」
「算数?教えるだけならいいけど。てかBy the wayどこで覚えた」
「By the wayはクラスで流行ってるの!」
「By the wayが流行るクラスって全国の学校探してもなかなかないって」
(彩花の算数の宿題を教えるから、あのことは後で考えよう…。)
第肆話 ごまねこは間違いでした
/マリにゃん♪@あかさびさん納税「あやか~、そろそろ寝よ~?」
「んー。そろそろねー」
「さや寝るわ~おやすみ~」
とか言っておきながら本当は寝ないのですが。
「ほーいおやすみんみんぜみー」
ねこあつめの世界に入るにはどうすればいいんだろう?
とりあえず何かやってみようっと。
ねこあつめを開いてっと…
(ひらけごま!)
(ひらけごまねこ!)
ご、ごまねこって何だろう…^^;
(ひらけねこあつめ!)
(ひらけにわさき!)
そう念じた(?)とたん、私の体がふわっと浮いた…ような感覚がしました。…と思います。
第伍話 えさが必要でした
/マリにゃん♪@あかさびさん納税身体に大きな衝撃が感じられました。
頭から落ちていれば頭蓋骨が粉々になっていたところでしょう。
危うくここで死んでしまうところでした。
「あっ…にわさきだ」
あたりを見回してみると、私の設置したカフェデラックス、アスレチックEXなど
たくさんのグッズがありました。私のねこあつめの世界そのものでした。
ということは…
(あれ?私えさ変え忘れてる?)
グッズはたくさんあるものの、えさの交換を忘れていました。
これではねこたちが来ることはないでしょう。
「あーあ、やっちゃったぁ」
スポンサードリンク